変り結び「天津風」のお稽古

帯結び「天津風」。左右に広がる大きな羽根が「天井を吹き抜ける風」を表現しています。

来年の成人式で振袖着付けのデビューをされる生徒さんと、変り結びのいろいろをお稽古しました。

 

いくつかのパターンと、「あれれっ」となった時の修正の仕方など…。

複雑そうで簡単な「天津風(あまつかぜ)」の帯結びがお気に入りです。

 

 

「天津風」には、「空高く吹き抜ける風」の意味があります。

左右に広がる翼のような羽根が、そんな風を表現した帯結びなのでしょうか。

 

 

余談になりますが

 

天つ風

雲の通ひ路 吹き閉じよ

乙女の姿 しばしとどめむ

 

宝塚歌劇団の「天津乙女」さんの芸名が、この歌から採られたのは有名なお話ですね。

 

変り帯結び「天津風」のひだ折り。13枚のひだを作って広げます。

帯の垂れ先で作る11枚~13枚のひだが少し複雑です。

何度も繰り返してきれいな形ができてきました。

ひだを折るときの座構えや同じ高さでひだを折るこつなども同時に身に付けましょう。

 

なんども練習して、ひださえささっとできるようにしておけば、あとは簡単です。

短時間で結べるので、私も成人式ではこの帯結びをしてみたいと思っています。