本襲のきものの着付け

本襲または本仕立てとよばれる仕立て方の色留袖。森田空美流着付け教室in関西で着付け方を練習しました。

 

本襲または本仕立てと呼ばれる仕立てのきものがあります。

 

今日は本仕立て五つ紋の色留袖を使って、その着付け方を練習していただきました。

 

 

 

本襲・本仕立ては比翼仕立ての元々の仕立て方で、白羽二重の下襲と表着の2枚を一緒に着ます。

 

最近は見えるところだけを重ね着しているように仕立てた比翼仕立てが一般的ですが、時々お持ちになる方もおられるのであわてないようにお稽古しておきましょう。

本仕立てのきものの着付け方。白羽二重の下襲を着せました。

長襦袢の上に白羽二重の下襲を着ます。

本仕立てのきものの着付け方。下襲の上に表の長着を着せます。

下襲の上に表の長着を着ます。

 


写真ではわかりやすいように別々に着せていますが、下襲と表のきものの袖を先に通しておいて、2枚重ねて羽織ることも多いです。

本仕立てのきものの着付け方。表のきものまで羽織ったら裾はこんな風に3枚が重なっています。

長襦袢・下襲・表のきものと3枚重なっています。

本仕立てのきものの着付け方。袖口も長襦袢・下襲・長着と3枚の袖が重なっています。

袖口も同じように3枚の袖が重なっています。


本仕立てのきものの着付け方。裾合わせの時の手の位置がとても大切です。このように衿付け部分をしっかりと持ちます。

最初の手の位置がとても大事です。

下襲を1~2㎝短めにして合わせ、衿付けの部分をしっかりと持ちます。

裾線が決まったら徐々に手の位置を上げて、普段通りのところを持って裾合わせをします。

重みで下がりやすいので、しっかり引いて合わせましょう。

 

おはしょりの部分がかさばるので、すっきり収めるように気を付ければ、あとはいつもの着付けと同じです。

 

ピンチで止めたり、縫ったりしなくてもきちんと着せられました。

 

忘れないように、また時々練習しましょう。

私もやってみたいわと思われた方は、お稽古の時にリクエストしてくださいね。

本仕立てのきものの着付けが完成しました。