高村光太郎は戦時中、宮沢賢治の弟清六さんとのご縁から、宮沢家を頼って花巻に疎開してこられたのだそうです。
宮沢家が空襲で焼け出された後は、この地で自炊生活を始めたのだとか。
今でも住むには大変そうなところですが、当時はさぞかし…と思われます。
鬱蒼とした森の奥に高村光太郎が住んだ「高村荘」があります。
戦時中、戦意高揚のための詩をいくつも書いて若者を戦場に送り出してしまったことへの贖罪のため、敢えてこの地に住み続けたと書かれていました。
戦争は皆の人生を、変えていってしまいますね。
外から見た「高村山荘」
元の建物を保存するために、外側をもう1軒の家でぐるりと囲んだようになっています。
内部の様子です。
本当に狭いところでの質素な生活がうかがわれます。
真っ暗なトイレのあかりとりのために彫られた、「光」の文字に芸術家のユーモアを感じました。
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