啄木と賢治を訪ねる旅

盛岡駅の玄関、「もりおか」の文字は石川啄木筆のもの。

 宮沢賢治と石川啄木を訪ねて、初秋の岩手県を旅しました。

 

旅のはじまりは盛岡駅から。

 

駅正面の「もりおか」の文字は石川啄木の直筆から集めたものだそうです。 

 

 

最初に訪ねたのは「石川啄木新婚の家」

ここに住んでいたのは、たった3週間ほどだったそうですが、当時の生活がしのばれます。

「石川啄木新婚の家」。実際に住んでいたのは3週間ほどだったとか。

啄木の家を見学した後は盛岡観光協会のふるさとガイドさんに、「啄木・賢治青春の道」コースをご案内いただきました。

スタートは旧盛岡銀行前です。

旧盛岡銀行は東京駅と同じ辰野金吾設計。赤レンガと緑のドームの対比が美しい建物です。

旧盛岡銀行。東京駅と同じ辰野金吾設計。赤レンガと緑のドームの対比が美しい建物です。

盛岡の方に敬愛される、新渡戸稲造氏生誕の地。沢山の花が植えられ、美しく整備されていました。

「我、太平洋の懸け橋とならん」

今も盛岡市民に愛される、新渡戸稲造氏生誕の地。花で飾られ美しく整備されています。「我、太平洋の懸け橋とならん」

石川啄木・若山牧水 友情の歌碑。(旧森岡高等小学校)


教室の窓より遁げて ただ一人 かの城跡に寝に行きしかな   石川啄木

城あとの古石垣にゐもたれて 聞くともなき 波の遠音かな   若山牧水

旧森岡高等小学校前の、石川啄木・若山牧水友情の歌碑。

緑につつまれた盛岡城跡。すでに紅葉が始まっていました。

啄木の「不来方の お城の草に寝ころびて 空に吸はれし十五の心」の歌碑があります。

緑豊かな盛岡城跡の風景。すでに紅葉が始まっていました。

盛岡歴史文化館・中津川川畔・上の橋・紺屋町・「もりおか啄木・賢治青春館」と、啄木と賢治の足跡をたどりました。

 

途中、南部鉄器や南部煎餅のお店をひやかしながらの楽しいツァー。

お話上手な素敵なガイドさんに、心からの御礼を申し上げたいです。

 

「もりおか啄木・賢治青春館」は、明治時代の銀行の建物を使用していてとても趣があります。

資料の展示だけでなく、賢治の世界を体感できるコーナーや居心地よさそうな喫茶コーナーもあって、時間が許せば何時間でも過ごせそうな空間でした。