着付け国家技能検定の筆記試験まであとひと月。
受験される方から、「どんな勉強をしたらよいのでしょう」とよく質問されるので、教室で生徒さんにお話ししている内容をまとめてみました。
私の個人的な考えですがお役に立ちましたら幸いです。
筆記試験について
着せ付けの技術が重要視される検定ですので、筆記問題の難易度は高くありません。
どちらかといえば、落とすための試験ではなく最低これくらいは知っていてほしいという出題者の意図が感じられる内容です。
特殊なところでは、美容師法に関する簡単な設問があることでしょうか。
- 試験時間
1級2級ともに60分です。
- 合格点
1級70点・2級60点が合格ラインです。
(詳しくは着付け技能センターのホームページをご覧ください。)
テキスト
お勧めのテキストは2種類あります。
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全日本婚礼美容家協会「改訂 きものの知識専科」
きものの歴史から着付け技術まですべてが網羅されています。特にきものの名称・たたみ方・文様の図などがよく出題されるので覚えておかれるとよいでしょう。
- きもの文化検定公式教本Ⅰ「きものの基本」
「改訂 きものの知識専科」がプロの方向けとしたら、こちらは一般の方向けにわかりやすく書かれたものと言えるでしょうか。
カラー写真も豊富に使われて、楽しみながらお勉強できます。
問題集
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最良の問題集は、過去問です。
全日本着付け技能センターのホームページに、過去3年間の試験問題が掲載されています。
今のところ、出題のパターンは毎年同じようですので、時間のない方は過去問をマスターするだけでも十分かと思います。
- 勉強する余裕のある方には、きもの文化検定の問題集もおすすめです。
着付け国家技能検定の問題は、きもの文化検定4級よりも簡単な内容ですので、4級をしっかりやっておけば、万一出題傾向が変わってもあわてることなく解答できるでしょう。
せっかく勉強されたのだから
教室の生徒さん達には、せっかく勉強されたのをそのままにしておくのはもったいない気がして、
秋に実施される「きもの文化検定」も合わせて受けられてはいかがですかとおすすめしています。
きものを楽しむための知識が身に付く良い機会だと思っています。
最後に
皆様のご検討をお祈りいたします。
1に過去問・2に過去問です。
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